遠くへ行きたい ⑥ [時空の旅]

家からぶらぶら歩いて40分くらいのところにある「すみだ北斎美術館」に初めて行きました。今回は展覧会のタイトルが「北斎の橋 すみだの橋」というのでちょっと面白そうやな、と思ったんです。中に入ると予想どうり暗かった。古い多色刷り木版画の展示なのでまぁしょうがないな、と思いながら見てたけど僕はちょっと目が悪いので細かなところがよく見えません。もっと絵は引いて全体を見ないと、と言われそうですが、僕はつい細かいところが気になってしまうんです。そこで老眼鏡と百均で買った虫眼鏡を出して見てたら、監視員の女性が飛んできて、申し訳ありません、ルーペのご使用はご遠慮いただいております。と言われてしまった。(えっ、ルーペ、これが?)あっ、すいません、と言って虫眼鏡は仕舞いました。しょうがないな、ルーペが絵に当たったら傷つくしなぁ。それからある北斎の弟子の人の絵に大阪の天保山か安治川やったかの橋を描いた絵が良かったので名前やタイトルをメモしとこ、と思った(展覧会の図録を買うつもりはないので)けど、待てよ、こんなところでペンなんか出したら、さっきの監視員のオネェちゃんがまた飛んでくるで、と思って入口の注意事項の書いてある所へ戻って確認してみると、やっぱり筆と万年筆の絵にペケが付いていた。僕はさっきのオネェちゃんに、あのぅ、ちょっとメモしたいんですけど、水性ボールペンでもダメですよね、と尋ねると、はい、ボールペンもそれからシャーペンのような先の尖ったものはご遠慮いただいております。そしたら何ならいいのですか? はい、エンピツは大丈夫です。エンピツは持ってないなぁ。そしたらケイタイのメモ機能を使ってもいいですか? いえ、ケイタイのご使用はご遠慮いただいております! はぁ?メモ機能でも? はい、ケイタイのご使用はご遠慮いただいております。まぁ、こんな会話と北斎やその弟子たちの橋の絵を楽しんで会場から外に出た。あらためて北斎美術館の建物を眺めた。全面ステンレスのピカピカの変わった建物である。きっと著名な人のデザインに違いない。アルファベットの「M」のようにも見えるがなんか意味でもあるんやろか?北斎やったら「H」やけどなぁ、と思って美術館の入り口にいてはった関係者の人に聞いてみた。この建物の形はなんか意味があるんですかぁ? いやぁ、何も意味なんかないで、来てくれたお客さんに風とうしのええもんを作ろうとしたらこんなんになったらしいでっせ。なんか英語の「M」に見えるいう人がようけ居てはりますわ。(実際は標準語です)

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「すみだの橋」と言えば以前吉祥寺にあった小さな絵本屋さん「トムズボックス」のギャラリーで「はんこ百個展」という展覧会をやったことがある。いろんなはんこをひとつひとつ自分で作りました。隅田川に架かる橋のはんこも作りました。小さな可愛いはんこはようけ売れたけど、この橋のはんこは大きい(横9センチ X縦7センチ)せいもあってか3個ぐらいしか売れませんでした。そんなわけで今回は隅田川の下流から順番に載せてみました。

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てな訳で今回のBGMはボブ・ディランの名曲 ’ホエン・アイ・ペイント・マイ・マスターピース’ をザ・バンドのヴァージョンで。いつか僕にも傑作と言えるような絵が描ける日がくるのでしょうか。



           
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