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「すみだ報知」7号が出たよ。 [仕事]

 最近はブログのためのブログが見られないのが寂しいなぁ、という声も別に聞こえてきませんので今回も「すみだ報知」7号が出たよ、という話です。もともとこの「すみだ報知」は報知新聞本社が墨田区の両国に引っ越したのを機に地域コミュニティー紙を出そうと思いはったスポーツ報知の記者の人が偶然ぼくの「森英二郎のブログ・MEXOS-HANAXOS(メクソ・ハナクソ)を見つけて面白がってくれて、ぜひ森さんのブログで墨田区の面白いことを伝えたい、という奇跡のようなことで始まりました。毎回テーマが決まると、ちょっとだけ打ち合わせをしますが、あとは好きなように絵と文を描かせてもらっています。発行は両国の国技館で大相撲がある時に墨田区、台東区、江東区の報知新聞に折り込まれています。今は墨田区の図書館にも置いてあり、今回からは区内の小中学校全35校の図書館にも置いてあるそうです。子供達に見てもらえるのはめっちゃ嬉しいことです。ということでここに僕のブログとして絵と文を載せたいと思います。

           「すみだ報知」7号・原画.jpg
 僕がこの町へ引っ越してきたのは、もう少し広くて家賃の安い自宅(と仕事場)を探していたからで、ネットを見ていると、隅田川のそばの向島に良さそうな物件があった。早速はるばる錦糸町のチェーン店の不動産屋へ行ったのですが、なんやかんやあって結局その物件は見せてもらえず、でもせっかく来たのやからと地元の不動産屋に入って向島、押上あたりの物件をいくつか見せてもらいました。そのうちのひとつが今回のイラストの左側に描かれている茶色の建物です。マンションの入口は表の浅草通り側ではなく横の細い道からちょっと階段を登ったところにあり、横を見ると塀沿いの木々に囲まれてなんか石碑みたいなものが並んでいる。何かな、と思って見に行くと「近松門左衛門碑」とか「初代 歌川豊国 筆塚」と書かれた石碑が建っていた。何やここは、と思って表通りの方へ行ってみると建物の壁に 葛飾北斎の「富嶽三十六景 凱風快晴」の真っ赤な富士山の絵も描かれていた。
 ここは「柳嶋 妙見山 法性寺」と言う由緒あるお寺で今はビルで上が分譲賃貸マンションになっている。聞くところによれば葛飾北斎篤信のお寺で、北斎がスランプの時にお百度を踏んだらしい、そのお百度石もある。おぉ、これは僕にピッタリやんか。
 早速部屋を見せてもらった。窓からは建造中のスカイツリーが見えた。まだ下の展望台のちょっと上までしかできていなかったけれど、綺麗に見えた。だけど、間取りなどでちょっと僕には使いづらいみたいで諦めました。それでも、このあたりは下町の外れなのにやっぱり歴史がある。雰囲気が気に入ったので結局そこから5分ほどの昭和の街並みの残る十間橋通りのマンションに決めました。
 ある時歌川広重の「名所江戸百景」を見てたら、その中の32景「柳しま」と言う図版に空から見たこの法性寺が描かれていて、北十間川の向こうに僕の住んでるところも描かれていてちょっと嬉しかった。何もない田んぼか沼のようですが。あれから14年。朝起きて窓を開けるとスカイツリーが見える。そんなこのまちが大好きです。

           「すみだ報知」7号.jpg


           ということで今回のBGMは今住んでるところの
           すぐ近所の出身であるシンガーソングライター
           いわさききょうこさんの『空の樹』です。





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