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3泊4日ダッチョウの旅 [日常茶飯事]

 この前テレビを見てたら、今またホッピングが流行っているといっていた。現代のホッピングは空気圧でジャンプするらしく、スケボーをしてそうな若者がものすごい高さまで飛び上がったり、空中で一回転したりしている。僕が小学生の時に流行ってたのはバネでせいぜい30センチくらいの高さでピョンピョン跳ねるだけであった。それでホッピングをやりすぎると「脱腸」になるでぇ、という噂が流れて、みんなやめてしまった。実際、あの頃「脱腸」になる子がけっこうおって、そんな子に僕らは、「ダッチョや、ダッチョ!」と言って面白がっていた(決してイジメではない)。そんな事を思い出しました。
           ホッピング.jpg
 それからしばらくして、お風呂に入ろうとパンツを脱いだら、右の足の付け根の下腹あたりにピンポン球半分くらいの大きさでぽこっと膨らんでいるではないか、なんやこれは!とびっくりしたけど湯船で横になってたらへっ込んでしまった。しかしお風呂から上がるとまたポッコリ膨らんでいる。
 心配で翌日病院に行くと、はい、間違いなくソケイ・ヘルニアです、と言われた。ソケイ・ヘルニア?漢字で書くと「鼠径ヘルニア」。要は足の付け根(ビートたけしのギャグ『コマネチ!』のあの手のあたり)の筋肉が弱ってその間から腸が出てくることらしい。「脱腸」である。これは手術で筋肉を補強するしか方法はないらしく、ほっておくと大変ことになるらしい。そんなに難しい手術ではありません、3泊4日で済みますといわれた。ということで「3泊4日鼠径ヘルニアの旅」に出かけることになりました。


第1夜ーこの日は明日から付ける点滴用の管を差し込む受け口を左手に用意するだけであとは普通に過ごすことが出来ました。看護師さんから、明日からしばらくお風呂は入れないので、入っておいたほうがいいんじゃない、と言われた。それでお風呂に入って、晩御飯(普通のハンバーグ定食)食べるとあとは何もすることはありませんでした。窓の外を赤い京成電車が走っているのやスカイツリーも見えました。
           病室の窓から京成電車.jpg

第2夜ー今日は手術です。麻酔のおかげで全く痛みはありませんが、腰から下の感覚がありません。うとうとしてるまに手術が終わり、ベッドに移す時に看護師さんが、重いね、と言いあってるのが聞こえた。病室に戻っても下半身がが全く動かない、ベッドの上でじっとしてるだけである。オシッコは床上で尿瓶でしてくださいと言われたが麻酔のせいか全く尿意がありません。それでもずっと点滴は続いているので膀胱はパンパンである。仕方なく先生が来てあそこに管を入れて出してくれました。この日は絶飲食でベッドからも動かないように言われたのでずっと天井を見てました。背中が痛い。
           病室・天井.jpg

第3夜ーこの日はもう点滴をつけたまま動くことが出来ます。食事も3食出ました。点滴を付けながら自動販売機でコーヒーを買って飲むこともできました。夕方先生の診察があり、問題なしということで明日には退院できます。ところが点滴がずっと続いているせいか30〜40分おきに尿意がして朝まで続いてまともに眠ることが出来ませんでした。翌朝、隣のベッドの兄ちゃんに、夕べは何回もトイレに行って、うるさかったんじゃないですか(この病院は各病室の中にトイレがある)、すいません、と言ったら、全然大丈夫ですよ、と言ってくれた。ちなみにこの兄ちゃんは脊椎にボルトを入れるかどうするかの検査入院であるらしい、僕よりずっと大変である。
           病室・トイレ.jpg

退院の日ー朝食を済ませて午前中には退院です。これからお腹に力の入る動作(自転車)や運動は2週間、重たい荷物を持つことは2か月禁止だそうです。病院からはタクシーを呼んで帰りました(1000円+400円)。というわけで僕の「3泊4日ダッチョウの旅」は無事終了です。今は手術の痕が時々チクっとしますが元気です。今回は入院中なのでBGMは無しです。


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バッタもん?ほんまもん? [日常茶飯事]

僕は阪神タイガースのファンである、が熱狂的な、ではない。ハッピも着ないし、贔屓の選手の背番号の付いたTシャツも着ない。小さな虎の絵のシールを手帳やカバンの裏にそーっと貼ってる程度である。それでもキャップぐらいやったら被ってもいいかなと思って2年くらい前、ネットで見つけた黒のタイガースのキャップを1200円で買った。届いたキャップは密封されたビニール袋に入っていた。開けて見るとラベルもついてるし、内側にはタイガースの球団旗みたいなのが縫い付けてあるし、後ろにはNPB(日本プロ野球機構)のマークも刺繍されている。これはええんちゃう、と思って被って見ると後ろのポチポチでいくら調節してもどうもしっくりしない。どうやら帽子が浅いのである。こういうデザインなのか、バッタもんつかまされたのか、わからないままほとんど被ることなく置いてある。
タイガース・キャップ・バッタもん.jpg

 今年初めて東京ドームに巨人ー阪神戦を見に行った時、タイガースはボロ負けしとったんでヤケクソでキャップでも買おうと思って売店に行くと、今日はタイガースのキャップはこれしかありません、選手が着用してるのと同じものです、2700円です、と売店のお兄ちゃんが言う。ほんまかなぁ?思いながらLサイズを試着したら丁度やったので買うことにしました。選手と同じものなんで後ろのサイズ調節のポチポチはなくてかっこええし被り心地も良かった(但し選手のには付いているNPBのマークの刺繍は付いていない)。最近は散歩の時やちょっとしたお出かけに被っているが、そんなん被ってたら石投げられるんちゃうん?とヨメさんに言われたけど今の所誰も石を投げてきません。
タイガース・キャップ.jpg

 これは20年くらい前に世田谷通りの古道具屋にポツンと置いてあった米国メジャーリーグ、クリーブランド・インディアンスのキャップです。1000円でした。これは後ろのポチポチもなくちゃんとMLB(メジャーリーグベースボール)のマークが刺繍されている。内側には、Authentic Collection とか MADE IN USA SINCE 1920 やサイズなどのラベルが縫い付けてある。本物である。しかしこの球団名は去年からクリーブランド・ガーディアンズに変わってしまいました。いまどきインディアンズではあかんのかな、従ってこのインディアンのマークも今は使われていません、可愛いのに。
インディアンス・キャップ.jpg


ということで今回のBGMは「六甲おろし」といきたいとことやけどあいにく僕のIPodには入ってないのでここはテキサス・トルネイドズの「アディオス・メキシコ」でどうじゃ。



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デッド・ベア [日常茶飯事]

 
           デッドベア オールド .jpg
 これは60年代からずっと米国西海岸はサンフランシスコで活躍するロックバンド、グレイトフル・デッド(Grateful Dead) のマスコットのデッド・ベアのキーホルダーです。20年くらい前、グレイトフル・デッドのメンバーのフィル・レッシュがソロアルバムを出したときに、なんかおみやげでつけたらええのんないかな、といって付けられていたものです。当時その企画に参加してた友人のKくん(今は某レコードの社長兼パシリ)が、ようけあるんであげますわ、と言って3、4個くれました。僕がこれを携帯のストラップにしてGパンのポケットから覗かせてると、女の子(おばちゃんやけど)に、わぁ〜可愛い!なんて言われるんで、いい気になって、ほんま?家にまだあるから今度逢うた時にあげるわ、と言うたり、どっかで落としてしまったりしてこれが最後のひとつです。先日そのKくんに会ったとき、えっ、まだそれ持ってはるんですか? と聞かれたので、そうやで、もう首の襟巻きもないし、足の裏の肉球もないし耳も折れ曲がってるし、頭の上のフックも自分で付け直してんで、と言ったら、家にまだある思うんで探しときます、今度会うときに持って行きますわ、と言ってくれました。

            デッドベア ニュー.jpg
 それから暫くしてKくんに会ったときほんまに透明の袋に入ったデッド・ベア を持ってきてくれた。首の襟巻きもついてるし足の裏の肉球もあるしフィル・レッシュ・アンド・フレンズのラベルもついてる、これがほんまのデッド・ストックや。
 今はこの新しいデッド・ベアをガラケーに付けてます。巷では、ええ加減なやつやでぇ、と言われてるそうなKくんですが、ホンマは律儀な人なんです。

ということで今回のBGMはグレイトフル・デッドのアルバム「ライブ/デッド」から ' デス・ドント・ハブ・ノー・マーシー ’です。10分以上続く長〜い曲です。

P.S. この絵を描いてる時はまだガラケーやったんですけど、僕のガラケーはあと1年ぐらいで使えなくなるらしいので、どうなるんやろと、聞きに行った家電量販店のかわいい女の子に、どうせ使えなくなるんですから、10月いっぱいのキャンペーン中に買い換えた方がめっちゃお得ですよ〜ん、とかなんとか言われてその気になって、いまは四苦八苦です。


          
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過ぎゆく夏の思い出 2022 [日常茶飯事]

 あんなに暑かった夏もやっぱりすぎて行ったみたいです。プロ野球もレギュラーシーズンが終わり我が阪神タイガースもなんとか3位(成績は情けないが)にとどまりこの後クライマックスシリーズに挑み、運がよければ夢の日本シリーズにもいけます。ほんま、夢やけどね。
 過ぎゆく夏の思い出といえばなんとなく甘酸っぱいものを想像しますが今回の思い出は、ちょっとほろ苦い話です。前回のブログでも書いたように私には新たにスポーツ報知コネクションができたのだ。おかげで8月3日、4日の巨人ー阪神戦のチケットをゲットすることができた(バンザ〜イ)。それも2日とも同じバックネット裏の前から8番目の席である。ホームベースはすぐ目の前である。通路を挟んだ隣にはタイガースのスコアラーらしきおっさん達が4、5人カメラを立てて陣取っているような場所である。後ろの席には短パンでごっつい体で強面のおっさんが若いねーちゃんを連れて座っている、わぁ、恐そうやなぁ、変なこと言うたらやばいんちゃう?と一緒に行ったK君と話してたら、隣のタイガースのスコアラーのおっさんが、その強面のおっさんに、あっ、どうも、みたいな感じでぴょこんと挨拶をしたのできっと有名な元プロ野球選手に違いない。マスクをしているので誰かはわかりません。そんな興奮する席で巨人ー阪神戦を見られるなんて、最高でした。結果は3日が1−2でなんとかタイガースが勝ち、4日は7−0でタイガースがボロ負けしました。しかしこれだけが夏の思い出ではありませんでした・・・。それは4日の試合の時に起きました。

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 東京ドームに来たのは15、6年ぶりでした。開場時間の午後4時に着いたらもうたくさんのファンの人たちでいっぱいでした。ジャイアンツファンはもちろんタイガースファンもたくさん来てます。タイガースファンは全国どこの球場でもいっぱいいてるのが不思議です。

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 ワクワクしながら球場の中へ入ると目の前に明るいグラウンドがパーッと広がり、席に座るともう目の前でタイガースの選手たちが練習をしているのが見えました。あっ、近本や、大山も佐藤もいてる、ロハス・ジュニア.、ロドリゲスは大きいしかっこええなぁ、おお、矢野監督はひとりで腕組みしてなんか作戦練っとるんかな、頼むでほんま、とかなんとか言うて興奮してしまいす

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 試合はタイガースのウィルカーソン投手がボコボコに打たれ、打線はジャイアンツの山崎なんたら言う投手に手も足も出ない展開でした。そんな8回表のタイガースの攻撃の時、ロドリゲスの打ったファールボールがバックネットを越えて僕の隣のタイガースのスコアラーのところに落ちて来た。わっ、と近くのみんなの目線が白いボールに。と、そのスコアラーはボールを拾って僕の目の前に差し出した。えっ、ええのん、ありがとうございます、と言うて受け取りました。その真っ白いボールは想像してたよりも小さく、柔らかいように思いました。これは、もう奇跡や、嬉しい、一生の宝や!言うて喜んでいた。するとどこか天の方から『そんなん、こどもにやったらええのに〜』と言う声が聞こえた気がしました。えっ、そうなん、僕がもろたらあかんのかなぁ。

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 ちょっと迷ったけど仕方なく、親子で「ファールボール飛んで来たらこうやってキャッチするんだね」とずっと喋っていた前の席の子供にあげることにしました。その子は「ありがとうございます、一生の宝にします」と言ってめちゃくちゃ喜んでました。この子の一生は100歳としてあと85年近くある、僕は25年ほどやから(100歳まで生きる気かい!)まぁ、ええことにしました。

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 しかし、欲しかったなぁ、あの真っ白なボール、一生の宝やで、ほんま!あの時、天から聞こえて来た声さえなければなぁ・・・。その時「それ、言うたん僕ですわ」と一緒に行ったK君が言いました。お前やったんかぁ、まぁ、ええわ、ええことした気分やし。「そうですよ、周りのみんな、ええじじいやなぁ、言うてますよ」ほんまかぁ?とかなんとかあほなこと言うてる時、ボールをあげた子供のお父さんがこっちを振り向いて「これ、美味しいんですよ、どうぞ」と言って小さい袋をくれました。それは、でん六の海味鮮と言うお酒のおつまみでした。わあっ、ありがとうございます。と言ったけど、僕らふたりともお酒飲めないんです、とはいいませんでした。

今回のBGMは宇多田ヒカルのアルバム「ファントーム」から’人生最高の日’です。4万人近い観衆の中でファールボールを手に入れることができるのは何人くらいなんやろ。僕の人生最高の日はどっかのこどもにあげてしまったけど、まだこれからあるのやろか。



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そうや銭湯へ行こう! [日常茶飯事]

 久しぶりのブログやのにまたまたスポーツ報知地域コミュニティー紙の話です。前回の創刊号から3ヶ月たって第2号である。その間といえば、ずっと続くコロナ禍と猛暑のせいでほとんど人にも会わず、趣味の散歩も我が身の安全を考えて自粛してたので書くネタが何もありませんでした。まぁ、本当は二つ三つ描きたいことはあるのですが、根っからのズボラが出てしまいサボっておりました。このあと頑張って描きますので引き続きよろしくお願いします。

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 第2号はテーマが「銭湯」ということなので久しぶりに銭湯に行って来ました。家から歩いて10分ほどのところにある「大黒湯」です。僕の住んでる墨田区にはまだまだたくさん銭湯が残っています。そんな中でも「大黒湯」は露天風呂がありスカイツリーも見えることで有名やと教えてもらいました。8月の半ば、暑い日の夕方に行って見ると、入り口付近には若者やカップルが数人たむろして銭湯の屋根越しに煙突とスカイツリーが並んだ写真を撮ったりしてました。なるほど「映え」ちゅうやつか。
 靴を下足箱に入れて番台ならぬ受付けに行くと美熟女に、下足箱の札を、と言われたので渡し、入浴料500円と貸タオルセット(バスタオル・フェイスタオル)50円を払うと鍵のついたゴムの輪っぱを渡された、うん?。そして脱衣所に行き、どこで着替えようかなと思って鍵のついたままの棚を開けようとしたら、「そこ、オレんのだよ!」と後ろの縁台に座ってたおじいさんに怒られた。「その鍵に番号がついてるだろ!」もらった鍵をみると18という番号が書いてあった。そういうシステムか、えーっと18番の棚はどこにあるかな、とキョロキョロしてると「そこだよ!」とさっきのおじいさんが指差して教えてくれました。いい人である。
 普通のお風呂でひと通り体を洗い、露天風呂に入って空をみながらまったりしていた。露天風呂に浸かりながらではスカイツリーは見えませんでしたが横のウッドデッキのところからは煙突とスカイツリーが見えました。銭湯に来たのに露天風呂に入れたので温泉気分で気持ちよかったです。帰りに自動販売機で「懐かしのミルクコーヒー」いうのを買って飲みながら家に着いたら、あちゃー、もう全身汗びっしょりでした。今年の夏はホンマ、暑かった。

ちなみにこの絵はフィクションです。「大黒湯」を参考にして描きましたが実在の銭湯ではありません。

今回のBGMはビーチ・ボーイズで ’ オール・サマー・ロング ‘ です。暑かった夏も終わりそうでよかったけど、ちょっとさびしい気もする9月です。

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ブログやっててよかった! [日常茶飯事]

 このブログを始めてもう11年になります。特に何も決めずに好きな時にどうでもええ、メクソハナクソ(MEXOS-HANAXSO)みたいな絵と文を描いてきました。こんなん描いて、誰が見てんねん、などと厚かましいことは考えていませんが、仕事の合間に(今は合間ばっかりやけど)なんか描く場所があったほうがええかなとのんびり続けている今日この頃です。
 そんな5月のある日、突然、報知新聞のSさんという人からメールが届きました。
「いつもブログを楽しく見てます。この度スポーツ報知本社が両国へ移転することになり、両国周辺、墨田区を対象にコミュニティー紙を創刊することになりました。つきましてはその第一面に森さんのいつものブログの感じで絵を描いてもらえませんか」と書いてある。えっ、ほんまやろか、確かに隅田川に架かる両国橋や近所の散歩の話を書いてるけど、あんなゆる〜い絵と文やで、偽メールちゃうやろか、と思ってしまいました。確かめたらメールは本物でした。
 そしてSさんと会って話をするとどうも本気らしい。「森さんの絵で両国周辺や墨田区の良いところを伝えられたらと思っています。森さんはタイガースファンですから(ん、この人は僕のブログをすみからすみまで読んではる)タイガースの宿敵、読売ジャイアンツの言わずと知れた仲良し新聞であるスポーツ報知に絵を描くのには抵抗があるかもしれませんが、その辺も書いてもらったらいいです」とそんなん言われたらもう断られへん。まぁ、はじめから引き受けるつもりでしたけど。ああ、ブログやっててよかった。

           ということで出来たのがこの絵です。
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 そして実際に新聞になったのがこれです。スポーツ新聞らしい文字の入れ方やレイアウトが今までになかった感じで新鮮です。2面では今回の絵の製作工程やブログの絵とかも載っています。4面には畏れ多くも墨田区出身の元読売ジャイアンツの王さんの話も載っています。
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 今日のBGMはジョン・コルトレーンの’ジャイアント・ステップス’です。そのまんま読売ジャイアンツにかけて選んだけど、この仕事が僕にとつてのジャイアント・ステップス(大いなる一歩)になるのか?ちょっと遅いかな。


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テレビ三昧 その⑥ またまたまたプレミアムシネマ [日常茶飯事]

 終わりのない夏はええけど、終わりそうで終わらないコロナ禍はもうゴメンである。しかし最近は、不要不急とか外出自粛とか三密(壇蜜はええけど三密はあかん!言うてたのも今は懐かしい)とかの言葉はあんまり聞かんようになってきたので、そろそろ終わりが近いのかもしれない。甘いかな?。それで相変わらずテレビ三昧の日々が続いています。

 先日はBSプレミアムシネマで「突破口!」(1973年・アメリカ 監督ドン・シーゲル)を観ました。映画はニューメキシコ州の小さな田舎町で遊ぶ子どもたちのほのぼのとした日常風景から始まる。そこへ夫婦が乗った一台の車がすーっと銀行の前に停まる。パトカーから警官が近づいてきて、ここは駐禁やでと言う。すると足を怪我してて小切手換金するだけやからとギブスをはめた足を見せる。ほんならちょっとだけやでと警官は見逃してくれる。ドライバーの嫁さんを残してギブスの男(ウォルター・マッソー)が銀行へ入って行く。先に入っていた仲間と支店長を脅し警備員を殺して金を奪い逃走する。もう、ここまでで最高にかっこいい。彼らは田舎町の小さな銀行ばかり狙うケチな強盗なんですが、今盗んできた金が田舎の銀行ではあり得ない大金でびっくりします。実はこの銀行はマフィアの隠し金庫だったのです。と言うことで彼らは警察とマフィアの殺し屋(ジョー・ドン・ベイカー)の両方から命を狙われることになります。ここから最後のどんでん返しならぬでんぐり返しまで息もつかせぬ111分です。何回も観てても面白かったです。

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 もう一本は「ジェシー・ジェームズの暗殺」(2007年 アメリカ 監督アンドリュー・ドミニク)です。この映画もやはり強盗の話ですが、こちらは合衆国史上もっとも有名なアウトロー、ジェシー・ジェームズ(ブラッド・ピット)と彼に憧れる20歳の若者、ロバート・フォード(ケイシー・アフレック)の話である。ジェシー・ジェームズは誰になぜ暗殺されたのか?がドキュメンタリータッチで静かに明かされていく。風景は美しい、西部劇なのにドンパチはほとんどない、俳優陣の抑えた演技、最初はなかなか入り込めなかったが最後の方は俗っぽい話になって面白く見ました。それにしても160分は長いと思いました。
          
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           今回のBGMはロス・ロボスの ’ アリゾナ・スカイ’ です。


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古い話で、申し訳ないっす! [日常茶飯事]

 相変わらずコロナに関係なく家の中でぶらぶらしてることが多い。僕はあまり物を買ったり、集めたりしないのですが、それでも家の中にはいろんなもがあります。ほとんどはただ捨てられずに置いてるだけのものです。(その最たるものは、二度と使うことはないと思われる木版画の版木です)。そんな中から、とくに思い入れや愛着がある訳でもないけれど捨てられずに置いてるものとか、まだ現役で使ってる古い物とか描いて見ようと思いました。(散歩はいつも同じところやし、遠くにも行けへんし、テレビも今は描く事ないし、仕事もしてへんし。)

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 まずはキンツレの置時計、これはものごころついた時には家にあったのでもう少なく見積もっても65年以上前のものです。今でもゼンマイを巻けば動くと思いますがずっと前から使ってません。この時計はウエストミンスターの「キンコンカンコン〜」という鐘の音が15分ごとに増えていき最後に時刻の数だけ「ボォーン、ボォーン」と鳴ります。子供の時にはうるさいなぁ、と思ってました。特に大事にしていた訳でもないので埃まみれやし、ゼンマイ巻く時に開けるガラスの蓋の留め金が壊れてるのでちょっとした揺れで勝手に開いてしまいます。少し前に近所の古道具屋のおっちゃんに「こんな時計あるんですけど」と聞いたら「一度持ってきて、それからだね」と言われたけど、めんどくさいので結局今も家のタンスの上でホコリをかぶっています。

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 ソルベントディスペンサー。1970年代はじめ、グラフィックデザインの版下などを作ってた頃、ペーパーセメントで貼った写植(今も使ってるのかな?)を剥がしたりする時に使ってました。中にシンナーが入っていて、写植を貼り間違えたりした時に紙と写植の間にこれの先っぽを当てて底をペコペコ押すとシンナーが出て写植をきれいにはがせて、また貼り直せます。今はシールを剥がしたり、汚れを取ったりする時に使ってます。ときどきひょこっと現れるゴキブリにペコペコかけてやるとあっという間にゴロンと昏睡状態になりよります。ちなみに22という数字は僕がいたずらでインスタントレタリング(今もあるのかな?)を張ったもので、当時ファンだった阪神タイガースの捕手、タブチくんの背番号です。

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 1988年ごろ、東京で暮らし始めた時に買ったサザビーのバッグ。幅25センチぐらいの小さなバッグで便利なので今もカメラや手帳を入れたりして使ってます。何年か前、下北沢の飲み屋兼ギャラリーのオーナーの女性と話している時、彼女が急に「懐かしいわぁー、そのバッグ、わたし、昔サザビーのデザイン部にいたのよ。まだ使ってくれてるのー、嬉しいわぁー」と言われた。

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 シチズンの目覚まし時計。 1976年に私たちは嫁さんの実家で結婚式を挙げた。大阪から参加したのは僕と兄夫婦と仲人夫妻だけでした。式は教会でもなく神前でもなく仏前でもなく、彼女の家で親戚一同が集まり小さな子供達に引かれて嫁さんが部屋に入ってきて、どこかのおじいさんが何か歌を唄い、三々九度をするという昔ながらの結婚式でした。その後は隣の料理旅館で大宴会でした。この時計はその時に嫁さんのおかぁさんが引き出物として用意してくれたもので、ひとり大阪で世話になった友人に渡すつもりがうっかり忘れてしまいそのままずーっと我が家にあります。今はもう動きません。

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 1974年ごろ、兄が住んでいたアメリカのロサンゼルスに行った時、兄が「今、俺ら(ロスの映画の大道具の人や、アーティスト)の間で流行ってる靴があんねん、お前も買うといたらええねん。」と言って連れてってくれたのはおしゃれな靴屋ではなく、日本で言うところの荒物屋みたいなところでした。バケツやスコップや作業服が置いてあるところにこの靴があった。要するにワークシューズで、くるぶしの上の方までキュッと締められるので、砂利やゴミが入らんようになっています。もう、45年以上経っているのにまだ履けてます。さすがに底は10年くらい前に交換しました。

手編みのマフラー.jpg
 ぼくのオカンがまだ元気やった頃、編んでくれたマフラー(夜なべはしてへんと思うけど)。たぶん、50年以上前です。今年の初詣でおしゃれな白に赤と紺のラインの入ったマフラーをしていこうと思ったらヨメさんに「派手やなぁ〜、もうちょっと違うのんにしい、ほれ、オカンのアレ、アレにしとき。」と言われた。まだまだ現役やで、オカンのマフラー。(オカンは45年前になくなっているけど)


と言うことで今回の古い話ばっかりついでです。ぼくが初めて買ったレコードはケネディ大統領の有名な「アスク・ノット・ワット・ユア・カントリー・キャン・デュ・フォー・ユウ(おおてるかなぁ)」と言う演説をバックにミッチ・ミラー楽団が合唱してるドーナツ盤です。なんでそんなん買ったのか覚えていません。当然もうとっくにない。中学生の頃、姉が持ってたクリフォード・ブラウンの3枚組箱入りのレコード、ブラウニーなんとか言うのん聞いてかっこええなぁ、と思ったのを覚えています。それも今はないので、今回のBGMはスタン・ゲッツの ' アイ・リメンバー・クリフォード 'にします。


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ちょっと仕事のはなし [日常茶飯事]

 あっという間にもうクリスマスである。とくに予定もないし師走やのにイヤになるくらい暇である。それならブログでも書こうかなと思ったけどやっぱりとくに書くこともないなぁ、と思てたら郵便受けに友人の日下さんから小冊子が届いていました。
「オリジナリ」というその8ページの小冊子は日下潤一さんのBグラフィックスのあとを継いだ赤波江春奈さんの新生Bグラフィックスが出しているフリーペーパーです。そのVol.5で日下さんが始めた「明朝体の教室」という阿佐ヶ谷美術専門学校で開かれているセミナーのことが特集されていました。そのセミナーのチラシ(Web用)に毎回絵を描いてます。それで僕の絵がいっぱい載っていました。ということで久しぶりに仕事で描いた絵をわーっと載せることにしました。本来はこのブログの裏に「森英二郎のブログのフロク」というのがあってそこで仕事で描いた絵のことなんか載せていたのですが、最近は載せる仕事が少ないのでみんなこちらの「メクソハナクソ」に載せることにしました( さびしーい、きびしーい!)。

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「オリジナリ」Vol.5 の表紙

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セミナーの講師のタイプデザイナーの鳥海修さん(左)と小宮山博史さん(右)

 最初は漢字からでした。漢字の場合は文字を選んだ時点でその字の意味や、元になった象形文字などからだいたい絵のテーマが決まってきます。

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 ひらがなの場合はその文字から思い浮かぶ事を色々アイディアを出し合って決めるのでちょっと楽しいです。「あ」の時は日下さんが、あほボンの「あ」で藤山寛美がええんちゃう、と言って決まりました。しかしセミナーの受講者のほとんどの人が藤山寛美のヒットテレビドラマ「親バカ子バカ」のことを知らなかったそうです。ちなみに「ま」のマッチ売りの少女は赤波江さんのアイディアです。

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今回のBGMはチェット・ベイカーの ’レッツ・ゲット・ロスト’ です。


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テレビ三昧 その⑤ またまたプレミアムシネマ [日常茶飯事]

 なかなか終わりの見えない新コロ禍で外出自粛が続き相変わらずテレビ三昧の日々である。そんな3月にNHK BSのプレミアムシネマでまた「ダーティハリーシリーズ」を1から5まで毎週木曜日に放映いていた。ここのディレクターもよっぽどダーティハリーが好きなんかな。で、ぼくはまた全部見てしまいました。そんな中「ダーティハリー2(原題 MAGNUM FORCE 1973年)」がやっぱり面白かった。法で裁かれない悪者たちを次々に処刑していく4人の若い白バイ警官とその上司を「それはちょっとちゃうやろ!」と対決するハリー・キャラハン刑事である。今までにもう何回も見てるのですが、今回気になったのは「クルマ」です。ストーリーが白バイ警官なのでサンフランシスコの街をクルマで走るシーンが多いのですがそこに映るクルマがどれもいい感じなんです。アメリカのクルマと言えば50〜60年代のあのテールフィンとか言う後ろがピューンと跳ね上がった派手なのもかっこいいですがこの映画に出てくる70年代のクルマもどれもかっこいいんです。

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 まずはキャラハン刑事とその相棒が乗るサンフランシスコ市警の車。ぼくは車についてはあまり詳しくないので車種はわかりませんが、このグリーンの色が70年代ほくて良いです。キャラハン刑事は荒っぽい捜査をするので警察の車や他人の車や店舗などいっぱい壊すので、弁償代がかかつてしょうがない、といつも上司に怒られてます。


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 次は黒人の売春婦がホテルの前で順番を無視して割り込んで乗るタクシー。ピンハネしたお金を胸や股に隠すのをバックミラー越しに覗く運転手がいいです。その後、売春婦の元締めの黒人が乗り込んできてピンハネしてるのがバレて女は車の中で殺されてしまい、運転手は車をほったらかして逃げてしまう。車はなんとなくおとなしい感じがフォード・ファルコンかな?分かりません。


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 次は売春婦を殺した黒人の元締めが乗ってるピンクのでっかい車。リンカーン・コンチネンタルやろか?めっちゃ改造してあるみたいで分かりません。次に白バイ警官が狙う標的です。車をゴールデン・ゲイト・ブリッジの下で停車させられ免許証を見せるように、と言われた元締めがピストルを出そうとした瞬間いきなり頭を撃たれてしまう。車の中に敷いてある白いカーペットが血で真っ赤に染まる。こわっ!。


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 次の港のギャング、パランシオ一家が乗るのはキャデラック・フリートウッド・ブローハムかな? キャラハンと相棒はこの車の尾行をするように命令される。尾行に気づいたパランシオ一家は先に行けと車から手で合図する。キャラハンは車の横に並び運転してる手下に言う、「失礼、ちょっと教えてくれへん?道に迷ってん、サンクエンティン(刑務所)へはどう行けばええのん?」「もう、とっくに通り過ぎてるで」「ほんまかいな、あんたらが知ってるかどうか試したんや、ほな!」と言って走り去る。かっこいい!



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 最後はハリー・キャラハンの車です。警察車両と同じ車種みたいですが、こちらはコンバーチブルです。この「ダーティハリー2」では同じアパートに住むアジア系の女の子(かわいい)と仲良くなったりして珍しくハリー・キャラハンの私生活がよく出てきます。この車でアパートに帰ってきたところ地下の駐車場に白バイ警官たちが待ち伏せていて、事件から手を引けと脅される。不審に思ったキャラハンはアパートの郵便受けでプラスチック爆弾を発見する。大急ぎで相棒に連絡しようとするが間に合わず相棒は爆死してしまう。ここから、ハリーと白バイ警官と上司との壮絶な戦いが始る・・・。あ〜、面白かった。


ダーティハリー・シリーズの音楽はすべてラロ・シフリンというひとです。シャカショコ、シャカショコとカーチェイスにはバッチリで70年代を感じさせます。僕のipodにはラロ・シフリンはないので今回のBGMは72年公開の黒人映画「スーパーフライ」のサントラからカーティス・メイフィールドの「スーパーフライ」です。


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