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「思い出のクリフォード」⑥〜⑩ [本・音楽]

 もうずいぶん長〜いことお世話になっているデザイン事務所ビー・グラフィックスが出している
フリーペーパー・オリジナリで描いている「思い出のクリフォード」の続きです。
 相変わらずこの小冊子は小さいながらも面白い内容になっています。最新号の特集では昨年亡くなった映画監督大森一樹さんの『映画監督はこれだから楽しい わが心の自叙伝』(リトルモア刊 / 発売中)のデザインのことや大森さんの周りの友人たちの文章も載っています。
 最新号やバックナンバーの記事などに興味のある人はPDF版
https://bgraphix.com
のメニューから[ Originally ]で見ることができます。

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ということで今回のBGMはデューク・エリントン作曲の「イン・ア・センチメンタル・ムード」です。
この曲はたくさんの人が演奏してますが僕はデューク・エリントンとジョン・コルトレーンのが一番好きです。


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思い出のクリフォードのこと [本・音楽]

 友人のグラフィック・デザイナーの日下潤一さんの後を継いで赤波江春奈さんが社長になったビー・グラフィックスが出している「オリジナリ」というフリーペーパーに「思い出のクリフォード」というコーナーで絵と短いコメントを載せています。日下さんに、外国人でも日本人でも好きなミュージシャンのポートレートを描きませんか、と言われ面白そうなので始めてもう5回になりました。せっかくなのでそのページをそのままここに載せることにしました。「オリジナリ」では他にも作家の関川夏央さんや脚本家の西岡琢也さんのコラム、イラストレーターの伊野孝行さんの映画の話などの連載や毎回の特集ではグラフィックデザインのいろんなことが載っています。そう言えば僕が初めてミュージシャンの絵を描いたのは22、3歳の頃、日下さんが出していたミニコミ紙に描いたアメリカのロックバンドのザ・バーズやったことを思い出しました。
興味のある人はPDF版
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ということで今回のBGMは中川イサトさんの ’プロペラ市さえ町あれば通り1の2の3’ です。


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ちょつとだけ仕事のこと [本・音楽]

 50年も前から活動しているというアーリータイムスストリングスバンドの新作アルバム『どんぐりころころ』のジャケットの絵を描きました。50年前からずっと変わらない5人のメンバーの人たちです。
12月29日には下北沢の440でCD発売記念ライブもあるそうです。
お問合せはホイホイレコード oshiete@hoyhoy-records.com 電話090-6026-5081

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 僕が初めてレコードジャケットの絵を描いたのは48年前の1974年の西岡恭蔵さんの『街行き村行き』というアルバムでした。初めてのレコードジャケットで、それも大好きな西岡恭蔵さんのアルバムやということでめちゃくちゃ緊張したのを覚えています。こうやって並べて見ると50年近く経ってるのにあんまり変わってないのがええのやらあかんのやらわからなくなります。

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西岡恭蔵「街行き村行き」裏.jpg

今日のBGMは
https://www.youtube.com/watch?v=oUSeW-eK2fk
アーリー・タイムス・ストリングス・バンド/僕の家










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図書館へ行こう!⑧ [本・音楽]

久しぶりの「図書館へ行こう!」です。まさか図書館が閉鎖されるようなことが起きるなんてちょっと前まで想像もできませんでした。今は僕の住んでる町でも閉鎖は解除され、入り口で手を消毒して、検温をしてもらい平熱であれば、1時間まで館内で過ごせます。そしてまた本やCDが借りられるようになって、よかったです。と言うことで今回は最近借りたアメリカの黒人と白人の女性ジャズ歌手のCDのことを描きました。

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1枚目はビリー・ホリデイの「レディ・イン・サテン」です。ビリー・ホリデイといえばアメリカ南部の人種差別を歌った「奇妙な果実」という曲が入ったアルバムが有名ですが僕には重たすぎてたまにしか聞けません。それから20年後の彼女が44歳で亡くなる前年(1958年)に録音されたのがこの「レディ・イン・サテン」です。この頃のビリー・ホリデイはもうアルコールや麻薬中毒で声は弱々しいし、かすれ気味やけどそれを振り絞るように歌っていてグッときます。

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2枚目はリー・ワイリーの「ナイト・イン・マンハッタン」です。1950年に録音された、ジャズ・ヴォーカルの名盤というと必ず入ってくるアルバムらしい。ジャケットは50年代ハリウッド映画みたいな写真でおしゃれなデザインです。リー・ワイリーはこの時42歳、ピアノやコルネットをバックにハスキーな声で小粋にゆったりと歌っています。まさに50年代のマンハッタンのナイトクラブです。行ったことないけど。(というか東京のナイトクラブも行ったことがない無粋な僕です)

ビリー・ホリデイとリー・ワイリー、黒人と白人、歌い方もまったく違うタイプのふたりですが、どちらも僕をいい気分にしてくれます。ということで今回のBGMはビリー・ホリデイの「レディ・イン・サテン」から’ アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー/恋は愚かというけれど’ です。


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図書館へ行こう!⑦ [本・音楽]

10年くらい前から小さい文字が読み辛くなってしまった。仕事の時は老眼鏡の上に拡大鏡をつけている。文庫本などを読む時はその上に虫眼鏡を持って読んでいる。新聞記事なんかだとまだいいのですが、小説なんかだとスラスラ読めないので気が散ってしょうがない。そしたら図書館に大活字本というのがあったので、川端康成の「掌の小説」〈上〉という本を借りてみました。その中の一編に「指環」という話があります。貧しい法科の大学生が翻訳のバイトを持って山の温泉場へ行ったら、林の中の小料理屋で芸者が3人昼寝をしていた。彼が温泉に入ろうと川原の方へ降りて行くと11歳か12歳ぐらいの少女が湯船に裸で立っていた。まぁ、子どもやからええんちゃう、と彼はすっぽんぽんで少女のそばに入った。すると少女は彼を誘うような素振りを見せて微笑んだ。からだを一目見ると芸者の子だとわかった(この大学生すごいなぁ)。そして少女は突然左手を持ち上げて「あら!はずすのをすっかり忘れていたわ。そのまま入ったんだわ。」と叫んだ。彼は思わず少女の誘いにのって手を見てしまう。少女は「蛋白石(オパール)よ。」と言った。それから彼と少女は何やかや話をしながら少女の手を弄んでいるとその指環が美しく見えてきた。というほんまは叙情的でちょっとエロチックな話ですが、大活字本で読むとなんか大きな字と広い行間で情感もなく、もうひとつエロい雰囲気が出ませんでした。それで挿し絵もこんな川端康成の世界とはほど遠い感じになりました。やっぱり少々読みにくくても文庫本を読もう、と思いました。

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最近は古いジャズやロックの名盤が安い値段でいろいろ再発売されています。それで図書館にもたくさん入ってくるようになりました。名盤と言はれているけどぼくが若い時にはあまり聞いてこなかったレコードをCDで借りて聞いてます。

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マイルス・デイヴィスは今でも一番よく聞くジャズ・ミュージシャンです。そしてたくさんの名盤があります。しかしこの「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム」(1961年録音 ) はディズニー・アニメの「白雪姫」の挿入歌で「いつか王子様が」という邦題で超有名な歌なのでなんとなく軟弱そうであまり聞いてませんでした。ジャケットも女の人やし(この人当時のマイルスの嫁さんらしい)。しかし今聞くと親しみやすいメロディーとマイルスのミュートトランペットがめっちゃ気持ちよかつた。



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MJQ(モダン・ジャズ・カルテット ) といえばジャズとクラシックの融合とか言ってちょっと気難しい音楽のイメージがあります。実際写真なんか見てもスーツとか、タキシードとか着てたりします。だいたいモダン・ジャズのバンド名に「モダン・ジャズ・カルテット」なんて付けるのはインテリに決まってますやん、ロックバンドの「ザ・バンド」とか、お笑いの「漫画トリオ」とか(ちょっとちゃうか?)。
そして彼らのこの「フォンテッサ」(1956年録音)というアルバムもジャケットの絵を見てもわかるようにヨーロッパのクラシックの雰囲気が漂っています。「フォンテッサ」はルネッサンス時代の喜劇だそうです。しかし今このアルバムを聞いてみると紛れもないモダン・ジャズでした。


ということで今回のBGMはマイルス・デイヴィスの’ サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム ‘ です。





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図書館へ行こう!⑥ [本・音楽]

久しぶりに図書館で見つけた懐かしのレコードです。「ウィントン・ケリー・トリオ/イッツ・オール・ライト」と「ハービー・マン/アット・ヴィレッジ・ゲイト」です。高校三年生のころ勉強もせんと学校の帰りに大阪梅田にあった「Check」というジャズ喫茶によく行ってました。この店は後に壁から天井から便所の中から便器まで全てOXOXの記号のような絵で覆い尽くされた。当時話題の具体美術協会の向井修二の作品やで、と姉が教えてくれた。そんなちょっと前衛的な暗い店内で真っ黒なコーヒーを飲みながらちょっとタバコ(ゴールデン・バット)なんか吸い、ぼーっとモダンジャズを聴いてました。店内では暗いのに本を読んでる人、下を向いて頭振ってる人、寝ている人で昼間やのに結構お客さんがいました。当時「Check」ではリクエストするとLPの片面全部をかけてくれました。しかしその頃は、俺、ちょっとジャズにはうるさいで派の大学生やサラリーマンの間ではジョン・コルトレーンやオーネット・コールマン、セシル・テイラーのような僕にはちょっと難しそうで退屈に聞こえる前衛的なジャズがかっこええでぇ、という雰囲気があり、僕の聴きたいこの二枚のアルバムやホーレス・シルバーのソング・フォー・マイ・ファーザーやラムゼイ・ルイスのジ・イン・クラウドのようなちょっと軽いけど人気のあるファンキーなレコードをリクエストするのはちょっと勇気がいったのものでした。

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藤牧義夫という昭和初期に活躍した木版画家がいる。25年くらい前に「日本近代版画の歩み展ー永瀬義郎と大正・昭和戦前期の作家たち」という展覧会で藤牧義夫の作品を見た。この時の図録は今でも僕の木版画のバイブルのひとつです。当時としてはすごいモダンなテーマと思はれるガソリン・スタンドを描いた多色刷りや隅田川にかかる白鬚橋や清洲橋を大胆な構図でザックザックと彫った白黒の版画などかっこええなぁと思いました。そして版画ではないが白黒の線のみで彼が歩いた隅田川の風景を描いた有名な作品「隅田川両岸絵巻」という、なんと全長60メートル(全四巻 )にも及ぶ大作を残している。しかしその後彼は姿を消してしまい今だに行方不明のままである。24歳だったという。その後、彼と版画創作活動を共にした先輩版画家の、彼は孤独と貧困の中、苦悩のうちに彼が一番愛していた隅田川に身を投げたのだろう、と言ったことが一般的になり、僕もそう思っていました。ところがこの本「君は隅田川に消えたのかー藤牧義夫と版画の虚実」駒村好重 著 (2011年・講談社 )では本当にそうなのか、その先輩版画家はなぜ藤牧に、隅田川に身を投げた苦悩の版画家像をつけたのか、彼の元からいっぱい出てくる藤牧の版画はなんなのか、贋作ぽいのもあるけど、どーなってんねん、みたいなことがまるでミステリーのごとく明かされて行くのだが・・・・・。普段あまり本を読まない僕ですけどこれは面白くて一気に読み終えました。

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ということで今回のBGMはもちろんウィントン・ケリー・トリオの 'イッツ・オール・ライト’です。この曲は当時は知りませんでしたが、後々、大好きになるカーティス・メイフィールドの曲やったんやと知りました。



図書館へ行こう!ー番外編 [本・音楽]

ぼくはこどもの頃からあまり本を読んだことがありません。まんがですらほとんど読んだことがないし、小説なんて全く読んだことがなかった。中学生のとき夏休みの宿題でなんか本を読んで感想文を書くというのがあったとき、ぼくは夏目漱石の「三四郎」を読むことにしたけど、柔道ものやと思ってたら全然違ってた。そんなぼくが30歳を過ぎた頃、前衛芸術家でイラストレーターでもある赤瀬川原平さんが尾辻克彦というペンネームで小説を書いて芥川賞を貰ったというのをニュースで知りました。ぼくは赤瀬川さんが描くペン画でリアルに描いてあるのになんかちょっと変なイラストレーションが好きでした。その小説は倉庫会社に勤めるサラリーマンのお父さんが亡くなる時の家族の話であると新聞に書いてあった。ぼくの父も倉庫会社のサラリーマンで、ぼくが中学2年の時に消えていたのでちょっと読んでみたくなりました。読んでみるとこれがもうめちゃくちゃ面白かったのです。表題作の「父が消えた」も他の短編ももうどれもおもしろかった。どう面白いかはぼくの頭では説明出来ませんが、絵を描くことも文章を書くことも同じやなぁ、と思いました。目から鱗でした。それからは赤瀬川さんの他の本「少年とオブジェ」「純文学の素」とかいっぱい読みました。もともとそんなにたくさんの本をもってないけれどそれでも引っ越しのたびにその数は減っていきました。しかし赤瀬川さんの本はまだぼくの図書館にあります。

       
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赤瀬川さんは本の中でよく「夜尿症」で苦労した話を書いてはります。赤瀬川さんのイラストレーションでぼくが好きでよく憶えているのは銭湯の洗い場の床が畳敷きなっている絵です。もう想像するだけでオネショした時の気分がよみがえります(赤瀬川さんの本には文章に絵が付いてるのが多くて楽しい、いまはそういう本が少なくなって残念です)。赤瀬川さんほどではありませんが、ぼくもよくオネショをしてました。その時に見る夢の中によく出てくるのが下の絵の便所なのです。いつもこの便所なんです。多分、小学校の便所です。あぁ、やっと便所までたどりつけたわ、よかったぁ、と思ってふぁーっと出してると急に便所が暗くなって、あっ、これは夢や!アカン!と思った時はもう手遅れなんです。今でも時々この便所が夢に出てきてじゃーっとおしっこしてるので、アカン!夢や!と思って慌てて起きるとオネショはしてないんです。年のせいかなぁ。

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ということで今回はちょっと暗いジメジメした話になったのでBGMは明るくファンキーにホレス・シルバーの " ソング・フォー・マイ・ファーザー "です。10代のころジャズ喫茶でよぉ聞いてました。




ボビーとジョニー [本・音楽]

ジョニー・ウィンターが亡くなった。28年ぐらい前、ぼくは家族(といってもヨメと犬2匹)を大阪に残して東京の西小山の古い木造のアパートに独りで住んでいた。東京でやっていけるかどうか、とりあえずひとりで上京したのである。部屋にはステレオも何もなかったので友人が小さなラジカセを貸してくれた。いつもFEN(極東米軍放送)ばっかり聞いていた。J-WAVEはまだない。ある日、渋谷にあったWAVE(やったと思う)に行ってジョニー・ウィンターとルーベン・ブラデスのカセットテープを買いました。なんでジョニー・ウィンターを買ったのか、きっと東京生活がキツかったんやと思います。今でもしんどい時にはジョニー・ウィンターを大音量で聞きたくなります。別の日、有楽町へ仕事に行った帰りに駅のなかで安いカセットテープを売っていたので、ホール・アンド・オーツのアポロシアターのライブを買いました。ずっとこの3本のテープばかり聞いてました。そのうちホール・アンド・オーツのテープはブヨヨーンと伸びて聞けなくなってしまいました。半年がたちぼくは逃げるように大阪へ帰りました。あらためて家族(ヨメと犬1匹)と一緒に東京へ出てくるのは1年ぐらいあとです。

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ボビー・ウーマックも亡くなった。70年代の初め兄のやってた画廊を手伝ってた頃、よくボビー・ウーマックを聞いていた。それまで聞いていたブルースやR&Bとはちょっと違ってなんか都会的なかっこよさがあった。これがソウル・ミュージックや!と思った。どうでもええ話やけど20年ぐらい前に東京公演を見に行ったあとソウル好きのミュージシャンの友人に会った時、ボビー・ウーマックに弟おるねんなぁー、メンバー紹介の時、ブラザーなんとかかんとか、言うとったで。と言ったら、ちゃうちゃう、黒人は仲間のことはみんなブラザー、ブラザー、言いよんねん。と言われた。けどそれからしばらくして、ウーマック&ウーマックというボビー・ウーマックの弟とサム・クックの娘さんの夫婦デュオがいてること知りました。どないやねん。今回のことがあってボビー・ウーマックのこと調べてたらなんと彼はぼくと誕生日が一緒なんです(年は4つ違い)。めっちゃ嬉しいです。今まで誕生日いっしょなん誰、と聞かれても山本リンダや、とよう言わんかったけど、これからはボビー・ウーマックや!て言える。けどぼくのまわりでは、おーっ、とか言われるやろけど、一般的には山本リンダの方が受けるかな。

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今回のBGMはやっぱりジョニー・ウィンターのアルバム「ギター・スリンガー」から “ キス・トゥモロー・グッバイ " です。30年近く前のカセットテープがちゃんと鳴るんやろか?と心配したけど、えらいもんや、ちゃんと鳴ってる、泣いてまううううう。





図書館へ行こう⑤ [本・音楽]

高校を卒業して写真学校へ行っていた(1年半で中退)ぼくは夕方から大阪ミナミの宗右衛門町の近くにあった知り合いのやっているジャズ喫茶でバイトをしてました。その店は当時いっぱいあったジャズ喫茶とは違ってジャズボーカルのレコードだけを流していました。ぼくの仕事はウエイターとレジとレコードをかける事でした。場所柄お客さんは同じビルの中にあるクラブのホステスや近くの大きなキャバレー「メトロ」のダンサーとかで、あるダンサー(男)なんか来るたんびに「もりちゃーん」とかいいながらレジに立っているぼくのお尻を触って行きます。やめてーや、とよー言わんぼくは照れ笑いするだけの18歳でした。そんな店でジャケットが好きでよくかけていたレコードを図書館のCDで見つけた時は嬉しかったです。という事でまた図書館で見つけた宝物シリーズです。

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これはジャズボーカルの女王のエラ・フィッツジェラルドとジャズボーカルの元祖ルイ・アームストロングがデュエットしてるレコード「エラ アンド ルイ」です。ふたりとも独特のスキャットや歌い方ですごい人気者ですがぼくはこの頃のわりと普通に歌っているほうがかっこええので好きです。(1956年録音)



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これはもう有名なペギー・リーの「ブラック・コーヒー」です。(1953,56年録音)ペギー・リーは白人で美人でちょっと気だるい雰囲気がなんかわからんけど、ええなぁ、と思ってました。あれから50年近くたったいま聞いてもなんやわからんけどやっぱりかっこよかった。


ということで今回のBGMはもちろんペギー・リーの " ブラック・コーヒー "です。どうでもええ話ですけどぼくは濃いコーヒーにミルクと砂糖を入れて飲むのが好きですが、最近は3回に1回はブラックで飲むようになりました。やっとペギー・リーがわかるようになったんか、いや、ただ歳いってあっさりしたもんがええようになっただけやで。





図書館へ行こう!④ [本・音楽]

相変わらず散歩のついでに図書館へ寄って本やCDを借りています。CDはもう今までにもいっぱい借りているので借りたいものはないやろうと思ってたけど、いやぁ、図書館の奥は深いのう、と思いました。
最近は区内のすべての図書館やコミュニティー会館などにある蔵書などをパソコンで探すことが出来ます。まぁ、ないものもいっぱいあるのですが、その検索の途中で、えっ、そんなんもあるの?というものに出くわすことがあります。そんな時、なんか宝物を見つけたような気分になります。そんな最近見つけた二つの宝物のジャケットを描きました。


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これはチェット・アトキンス&マール・トラヴィス /トラヴェリング・ショーというアルバムです。アメリカの有名なギタリストのトラヴィスさんと彼を師と仰ぐアトキンスさんが楽しそうにアコースティックギターを弾いてるのがとても気持ちいいのです。

         
         
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そしてもうひとつは有名なナット・キング・コールの 'アフター・ミッドナイト 'というアルバムです。ナット・キング・コールといえばイッツ・オンリー・ア・ペーパー・ムーンとかモナ・リザとかL-O-V-Eとかぼくでも知ってるヒット曲をいっぱい出している人ですがこのアルバムでは軽快なジャズをやっててカッコいいんです。その中にはぼくが中学生の頃から大好きで毎週見てたテレビ映画の主題歌「ルート66」ももちろん入ってます。あの頃からずっとテレビ見てるちゅうことです。


ということで今回のBGMはこのアルバムの中からナット・キング・コールの 'ルート66'と行きたいとこですが、もう真夜中なんでここはやさしく 'スィート・ロレイン’ にしときます。では、おやすみなさい。





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