図書館へ行こう!③ [本・音楽]
図書館にはたいてい「地域の本、地元の本」コーナーみたいなのがあると思うのですが、僕のよく行く墨田区立あずま図書館 ( 残念ながら3月いっぱいで閉館になり近くの新しい図書館に移ります )には「王貞治氏の寄贈本コーナー」なんかがあったりします。この前そこで見つけて借りたのが、滝田ゆうの漫画「寺島町奇譚」です。寺島町の玉ノ井(現在の地名は東向島5丁目あたり)は永井荷風の「濹東綺譚」の舞台にもなった私娼街で、そこに暮らす滝田ゆうがモデルのようなキヨシという少年とその家族の話です。滝田ゆうの描く玉ノ井の風景を見てると、ドブの匂いや魚を焼く匂いやお姐ちゃんの白粉の匂いがしてきそうで僕もこんな絵を描きたいなぁと思ったもんです。
玉ノ井までは歩いて15分ほどで、散歩コースのひとつになってます。今の玉ノ井にはドブ川もなく、お姐ちゃんの白粉の匂いもせえへん、魚を焼く匂いはすると思うけど、通りは奇麗になってるし、「ぬけられます」で有名な路地はそのままでも周りには小さい新しい家が建ってます(あたりまえか)。しかしもし僕があの頃のここにいたとしても滝田ゆうのようには描けないんやろなと思いました。あれは滝田ゆうの描いた寺島町・玉ノ井なのだ。アレ!、ちょっとまじめになってしもた?
下の絵は今の「玉ノ井いろは通り」です。
ということで今回のBGMはビリー・ホリデーの "オン・ザ・サニーサイド・オブ・ザ・ストリート " ですわ。
玉ノ井までは歩いて15分ほどで、散歩コースのひとつになってます。今の玉ノ井にはドブ川もなく、お姐ちゃんの白粉の匂いもせえへん、魚を焼く匂いはすると思うけど、通りは奇麗になってるし、「ぬけられます」で有名な路地はそのままでも周りには小さい新しい家が建ってます(あたりまえか)。しかしもし僕があの頃のここにいたとしても滝田ゆうのようには描けないんやろなと思いました。あれは滝田ゆうの描いた寺島町・玉ノ井なのだ。アレ!、ちょっとまじめになってしもた?
下の絵は今の「玉ノ井いろは通り」です。
ということで今回のBGMはビリー・ホリデーの "オン・ザ・サニーサイド・オブ・ザ・ストリート " ですわ。
2013-02-17 19:48
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久しぶりです。本が古いので臭くて「プゥーン」かと思ったら、滝田さんの描く絵の香りなんですね。滝田さんは素晴しい絵を描きます。日本のサンペさんだと思っています。でも、もう忘れられている絵描きさんかもしれませんね。森さんの墨東風景がもっと見てみたいです。今回も好調でうれしいです。願わくはもうすこし頻繁に新作が見たいです。
by 日下潤一 (2013-02-20 00:45)
とても大好きな絵です。
又文章も気に入っております。
これからも、どんどん描きまくって下さい。
by 服部隆二 (2013-03-04 20:07)