遠くへ行きたい ⑤ [時空の旅]

10月の初め頃(えっ、まだ10月の話?なんて言わんとって)神奈川県立近代美術館 葉山へ行きました。
前にここに来た時はクルマだった。と言うことは少なくとも7年以上前のことである。なぜかと言うと7年前、徹夜明けに運転免許証の更新に行った時、例の、上、右、上、下、と言うあの「C」みたいなやつで視力検査をしようとしたら、なんと、ちゃんと見えへんのである、えっ、と思ったが、仕方なく適当に、上、左、右、上とか言うてたら係りのおじさんに、なに言うてんのん?6回やったけど全部間違ごうてるで、ひょっとしたら今日は疲れてはるのかもしれへんから明日もういっぺん来てみぃ(実際は関西弁ではありません)、と言われた。次の日に行くとやっぱり結果は同じでした。それからは無免許なのでクルマを手放し、もちろん運転もしてません( 因みに眼科で加齢性黄班変性症と診断された)。話がえらい横道にそれてしまいましたが(クルマの話だけにね)そんな訳で今回は電車とバスである。その電車がラッキーなことに最寄駅の都営浅草線押上から京急につながっているので乗り換えなしに金沢文庫まで行き、京急逗子線に乗り換えて新逗子まで行けます(ここまで1時間40分、新幹線やったら名古屋ぐらいまで行ってるで)。そこから今度はバスで美術館前まで行くのです。海を見るのは久しぶりである。展覧会は「クエイ兄弟 −ファントム・ミュージアム − 」。クエイ兄弟のことは知りませんでしたがテレビで紹介されたのを見て面白そうやし、たまには、遠くへ行きたい!、と思ったのでした。

           神奈川県立美術館葉山.jpg

クエイ兄弟はパペット・アニメのレジェンドと言われるアメリカ人の双子の兄弟だそうです。( 因みに彼らは1947年生まれで僕と同世代です)会場では彼らのちょっと、怖くてシュールなアニメーションと僕が興味深かったのはそのアニメーションの人形や舞台背景装置をミニチュア化したものを、1メートルぐらいの箱の中に作った作品でした。細部まで丹念に作られていてなぜか全体にうっすらと埃を被っているように見え、東ヨーロッパ(行ったことないけど)の古い人形劇みたいでした。それから彼らが初日に会場で公開制作した作品は鹿の絵に台がついてて『「粉末化した鹿の精液」の匂いを嗅いでください」』というタイトルがついていて、なんと撮影が許可されていたのでびっくりしました。ちなみにクエイ兄弟は1986年の元ジェネシスのピーター・ガブリエルの「スレッジハンマー」のミュージック・ビデオの制作に関わって評判になったそうです。コマ取りを多用したビデオで当時MTVでよく流れていたのを覚えています。展覧会を見終えて美術館の横の海の見えるレストランで食事することもなく新逗子駅前でラーメンと餃子を食べ、そしてまた1時間40分電車に揺られて帰ります。乗り換えなしなのでゆっくり眠れます。ほんま、遠かった。

           クエイ兄弟・ストリート・オブ・クロコダイル.jpg

てなことで、今回のBGMはピーター・ガブリエルの「スレッジハンマー」にしたいとこやけど、疲れてるのでジャンゴ・ラインハルトの「スターダスト」にします。おやすみなさい。


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