散歩の途中 ⑧ [散歩]
久しぶりに夕方のちょっと前に散歩に出かけました。向島を抜けて桜橋で隅田川を渡り、川沿いをブラブラ歩いて言問橋を渡って帰る、ぼくの散歩の中ではいちばん普通のコースです。(6000歩強くらい)
それで言問橋の真ん中あたりに来た時、黒い帽子、黒いオーバーコート、黒いズボンに黒い革靴でステッキを突いて歩いている老人がいました。老人は五、六歩歩くと立ち止まり、川のほうを見て、それからまた五、六歩いくとまた立ち止まります。そんなんしてたら橋渡るのにえらい時間かかるで、と思いながら追い越す時にチラッと顔を見ると鋭い目をしたいかにも文士らしい老人であった。ぼくが知らないだけで本当に文士かもしれない。ぼくのようにパーカーにジーパンにスニーカーでちょこちょこと歩いてる老人とは違う完璧な老人のようにに見えました。
橋を渡った先の水戸街道の大きな交差点で信号待ちをしていると犬を連れた女性が横に来ました。犬は盲導犬でした。その犬とチラッと目があったのでぼくはニコッとちょっと合図を送ったけどその犬は表情ひとつ変えませんでした。信号が変わり女性と犬がゆっくり歩き出しました。犬はまっすぐ前を見ています。横断歩道を渡りきったところで一瞬犬の足が止まり、それから左のほうへ曲がって行きました。あの犬は完璧な仕事をしているように見えました。今日は完璧な散歩やったと思いました。
という訳でもないけど今回のBGMはスモーキー・ロビンソンの "デイライト・アンド・ダークネス" です。
それで言問橋の真ん中あたりに来た時、黒い帽子、黒いオーバーコート、黒いズボンに黒い革靴でステッキを突いて歩いている老人がいました。老人は五、六歩歩くと立ち止まり、川のほうを見て、それからまた五、六歩いくとまた立ち止まります。そんなんしてたら橋渡るのにえらい時間かかるで、と思いながら追い越す時にチラッと顔を見ると鋭い目をしたいかにも文士らしい老人であった。ぼくが知らないだけで本当に文士かもしれない。ぼくのようにパーカーにジーパンにスニーカーでちょこちょこと歩いてる老人とは違う完璧な老人のようにに見えました。
橋を渡った先の水戸街道の大きな交差点で信号待ちをしていると犬を連れた女性が横に来ました。犬は盲導犬でした。その犬とチラッと目があったのでぼくはニコッとちょっと合図を送ったけどその犬は表情ひとつ変えませんでした。信号が変わり女性と犬がゆっくり歩き出しました。犬はまっすぐ前を見ています。横断歩道を渡りきったところで一瞬犬の足が止まり、それから左のほうへ曲がって行きました。あの犬は完璧な仕事をしているように見えました。今日は完璧な散歩やったと思いました。
という訳でもないけど今回のBGMはスモーキー・ロビンソンの "デイライト・アンド・ダークネス" です。
2014-02-10 01:27
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素敵な絵ですね。みんなこのブログを見て森さんに仕事をたのんでほしいです。わたしもそのうちお願いしよう。後ろ姿の文士風もいいし、こっちをみている犬も最高です。このブログの絵のシリーズだけで本をつくるとおもしろいのにね。
by 日下潤一 (2014-02-11 15:49)