遠くへ行きたい③ —うさぎとキリンと偏頭痛 [時空の旅]

ぼくは二ヶ月に一回ぐらいの割合で東京駅の近くの八重洲まで行ってます。押上から東京メトロ半蔵門線に乗って五つ目の「三越前」まで行きます。地下鉄を降りてB5出口から地上へ出ると三越本店があります(あたりまえか)。そのちょっと先に日本橋があります。あの時代劇によう出てくるお江戸の日本橋です。橋の真ん中に頭上を走る高速道路に挟まれるように背中に翼のある麒麟の像があります。東野圭吾の小説「麒麟の翼」の舞台になった所です。小説は読んでませんが、だいぶ前にテレビで阿部寛主演の映画「麒麟の翼〜劇場版・新参者」をやってたので見ました。まぁ、まぁ面白かったです。この像の前ではいつもお姐ちゃんかおばちゃんたちが記念写真を撮ってます。東野圭吾のファンなのか、阿部寛のファンなのか、歴史ファンなのか、美術ファンなのか、ぼくには分かりませんけど。

           麒麟の翼.jpg


八重洲へは頭痛外来のクリニックに行きます。いつもの先生の短い問診のあと、いつものように偏頭痛の薬10錠分の処方箋を書いてもらいます(10錠以上になると保険が効きません)。それから近所の薬局に寄って薬を貰います。保険が効いて10錠で3000円です。めちゃ高いやん、と思いますが、頭痛で丸一日しんどい目に遭うことに比べたら、珈琲一杯分で済むんやからええんちゃう、と思ってます。薬をもらって帰る途中にどら焼きで有名な「うさぎや」の前を通るのでいつもどら焼きを二つ買って帰ります。ところで大阪ではこのどら焼きのことは、三笠まんじゅう、とかただ、三笠、と呼んでました。子供の頃、学校から帰ると、おかぁちゃんが、今日、タチバナのおばちゃんが来てなぁ、三笠あるでぇ、と言ったら、めちゃくちゃ嬉しかったもんです。

          どら焼き.jpg


前回の「遠くへ行きたい」が町田やったので、遠くへ行きたいやのに、近いやんか、と思った人がいるかどうか分かりませんが、今回の「遠くへ行きたい」はもっと近かいです。遠くへ行きたいというのは距離のことだけではなく時間のことでもあります。なーんてね。ということで今回のBGMはチェット・ベイカーで ’ロング・アゴー・アンド・ファー・ウエイ’です。



nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

ツッチー

わしは、阿佐ヶ谷の『うさぎや』のどら焼きが、一番好みでした。
あんまり好き過ぎて、アルバイトしようと思ったくらいです。
by ツッチー (2014-09-18 19:43) 

日下潤一

麒麟、いいですね。色も形も抜群。饅頭も美味しそう。三笠はうちでは太鼓饅頭と読んでいました。吹田の旭町の商店街の大きな交差点の角に、ある日その饅頭屋ができて、母が仕事の帰りによく買ってきてくれました。たしか、餡は、粒あんとこしあんと白あんの三種でした。
by 日下潤一 (2014-09-19 12:35) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この町⑤この町⑥ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。